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2008年09月07日(日) 02時30分

<自民総裁選>消費税の「社会保障税化」を主張…与謝野氏毎日新聞

 自民党総裁選に立候補する与謝野馨経済財政担当相(70)、小池百合子元防衛相(56)がそれぞれ掲げる政権構想の骨格が6日明らかになった。与謝野氏は今後3年間で所得税、法人税など税制の抜本改革に取り組み、その一環として消費税を年金などの財源に充てる目的税「社会保障税」に改め、税率引き上げの段階的実施を訴える。小池氏は環境税導入のほか、農産品のブランド化で輸出力強化を唱える。麻生太郎幹事長(67)は今後3年間で減税などを集中実施する積極財政をアピールしており、与謝野氏との立場の違いが際立ってきた。

 小池氏は6日、北秋田市で講演し「希望を持てる政治にするよう総裁選を通じて姿かたちを作りたい」と訴え、出馬を表明した。所属する町村派最高顧問の森喜朗元首相にも東京都内で会い、出馬する考えを伝えた。

 麻生氏は広島市で講演し「総裁選で選ばれる人は衆院選で民主党の小沢一郎代表と戦う人ということを考えてほしい」と訴えた。

 与謝野氏は、政権構想「あたたかい改革」を8日の出馬会見で発表。「財政再建派」の立場から、基礎的財政収支(プライマリーバランス)を11年度に黒字化する政府方針の堅持を掲げる。また11年度までの税制改革実行を訴え、その道筋をプログラム法案にまとめる考えも示す。

 小池氏は、成長力重視の「上げ潮派」の政策路線が基本。増税の前に民間活力の強化で財政再建を図る考えを強く打ち出す。

 石原伸晃元政調会長(51)は6日、麻生氏の政策について「財政出動をしようということだが、そういう状態には来ていない」と述べた。石破茂前防衛相(51)は鳥取市で街頭演説し、財政出動の必要性を強調した。

 一方、棚橋泰文元科学技術担当相(45)、山本一太参院議員(50)は推薦人20人の確保に努めた。棚橋氏は、山本氏との候補者一本化について「志が一緒なら連携していきたい」と述べた。しかし山本氏は「現時点では考えていない」と語った。【三沢耕平】

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