愛知など6県警の合同捜査本部は4日までに、振り込め詐欺グループに名簿を売ったとして詐欺ほう助の疑いで、フィリピン国籍の埼玉県新座市、ロゾン・ラドニ・カラタ容疑者(29)を逮捕した。振り込め詐欺に絡む「名簿屋」の摘発は珍しいという。
捜査本部によると、カラタ容疑者は振り込め詐欺に使われるはがき用に住所と名前を印字したシールを作製、少なくとも2つの詐欺グループに毎月計20万枚を計500万円で販売していたことが判明。2004年以降、総額約1億円を売り上げたとみて調べている。
調べでは、カラタ容疑者は振り込め詐欺に使われると知りながら2007年8月から9月の間に、東京都港区の路上で、愛知県田原市の女性(29)の住所や名前が印字されたはがき用シールを、グループに渡した疑い。捜査本部は名簿の入手ルートを調べている。