2008年09月04日(木) 00時19分
北朝鮮、核施設の原状回復着手=テロ支援国解除先送りに抗議か(時事通信)
【ソウル、ワシントン3日時事】韓国外交通商省は3日、北朝鮮が寧辺の核施設の原状回復作業を開始したことを確認した。これより先、米FOXテレビ(電子版)は米政府当局者の話として、北朝鮮が核施設の原状回復作業を進めていると伝えていた。米国によるテロ支援国指定解除の先送りに抗議の意を示す狙いがあるとみられる。
北朝鮮は8月26日、テロ支援国指定解除の先送りに反発し、核施設の無能力化措置の中断を発表。その際に施設の原状回復も辞さないと警告していた。韓国政府は今回の行動を「非核化の進展に逆行する措置」と非難、北朝鮮に対し状況をこれ以上悪化させることがないよう要求した。
FOXテレビによると、米国は核施設の原状回復作業開始を深刻に受け止めているものの、核施設の無能力化が既にかなり進んでいるため、現時点では原状回復作業は抗議の意を表すための「象徴的なジェスチャー」とみているという。
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