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2008年09月04日(木) 08時35分

Google Chromeの便利な使い方、教えますITmedia Biz.ID

3分LifeHacking:Internet Explorer(IE)8 beta 2が公開されてから1週間も経たないうちに、今度はGoogleのオープンソースWebブラウザ「Chrome」のβ版が公開された。搭載された便利な機能を、IE 8やFirefox 3の似たような機能と比較しながら紹介しよう。

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●多機能ワンボックス+[Tab]キーで、検索エンジンを切り替えて検索

 Chromeはシンプルなデザインが特徴だ。使ってみた人はすぐに気付くと思うが、アドレスバーと検索バーが1つに統合されている。多機能ワンボックスと呼ばれるこの部分に文字列を入力することで、Web検索、URLの入力、履歴や過去に入力したキーワード検索などができるのだ。

 履歴やお気に入りデータの検索だけならば、IE 8のアドレスバーからでも可能だが、Chromeで便利なのは[Tab]キーを使った検索エンジンの切り替え機能。

 多機能ワンボックスに、例えば“amazon”と入力してみよう。ボックス内に、「[Tab]を押してamazon.co.jpを検索」と表示されたのを確認して[Tab]キーを押すと、どのページからでもAmazon.co.jpで商品の検索ができるようになる。

 デフォルトではYahoo!JAPAN、MSN、Amazon、Wikipediaなど9つが設定されているが、自分で好きな検索エンジンを追加することも可能だ。多機能ワンボックス内で右クリックして「検索エンジンの編集」を選び、「追加」ボタンから設定する。

 例としてITmediaの記事検索エンジンを登録してみよう。名前欄にはITmedia、キーワード欄にはitと入力。URL欄には、登録したい検索エンジンの検索結果URLをコピペし、検索したキーワード以下の文字列を「%s」に変換したものを入力する。ITmediaの記事検索ページで「LifeHack」で検索すると「http://search.itmedia.co.jp/index.cgi?whence=0&result=normal&query=Lifehack〜」というアドレスが出るが、この「LifeHack〜」を「%s」に置き換える、つまり「http://search.itmedia.co.jp/index.cgi?whence=0&result=normal&query=%s」にするわけだ。

 ただし、ほかのブラウザからお気に入りファイルの設定などを引き継いだ場合は、検索エンジン候補がうまく選べない場合もあるようだ。詳細が判明次第ご報告する。

●Webアプリがクライアントソフトに——「アプリケーションショートカット」

 Webアプリケーションを、デスクトップやタスクトレイのアイコンから起動できる「アプリケーションショートカット」機能も搭載している。FirefoxをWebアプリ専用ブラウザとして使うためのプログラム「Prism」と、ちょうど同じような機能だ。

 ショートカットを作成したいページにアクセスしたら、多機能ワンボックスの右にあるページメニューボタンから「アプリケーションショートカットの作成」を選ぼう。ショートカットを作成する場所はデスクトップ、スタートメニュー、クイック起動バーの3カ所から自由に組み合わせて選べる。選んだ先に作成されるアイコンには、そのWebアプリのファビコンが使用される。

 このショートカットアイコンからChromeを起動すると、ユーザーインタフェースが、まるでクライアントソフトのようなシンプルなものになり、ブラウザを起動していることを意識しないままに使用できるというわけだ。デフォルトのブラウザ表示に戻したいときには、ページ左上に表示されたファビコン横の逆三角から「戻る」をクリックすればいい。

●キャッシュ、履歴、Cookieを残さない「シークレットモード」

 Chromeには、キャッシュ、履歴、Cookieを残さずにWebページを閲覧できる「シークレットウィンドウ機能」も搭載している。これは、IE 8に搭載された新機能「InPrivateブラウジング」とよく似ている。IE 8の場合は、ツールメニューか「新しいタブ」内のメニューから新ウィンドウを立ち上げるという手順で、このウィンドウ内で閲覧したページに関しては、履歴などが残らない。

 一方Chromeは、ページメニューボタンからシークレットウィンドウを開けるほか、リンク先を右クリックして「シークレットウィンドウで開く」を選択することも可能だ。便利だと思ったのは、一度シークレットウィンドウを立ち上げておけば、通常ウィンドウで右クリックメニューからリンク先を開いたときでも、自動的にシークレットウィンドウの方にタブを追加してくれること。

 Chromeは1つ1つのタブを独立したプロセスで立ち上げているのだから、同一ウィンドウ内でもシークレットタブと通常タブを併用できれば便利なのに——とも思ったが、この場合、今どちらのモードで閲覧しているのか分からなくなってしまうおそれがあるかもしれない。

●便利に使うキーボードショートカット一覧

 Chromeでは、多くのタブブラウザで共通に使える[Ctrl]+[T](新しいタブを開く)、[Ctrl]+[N](新しいウィンドウを開く)などに加え、便利に使えるキーボードショートカットを用意している。

 [Ctrl]+[F]の「ページ内検索」は、入力した文字列をインクリメンタルサーチし、合致するすべての文字列を黄色で、現在選択されている文字列をオレンジでハイライト表示する。次の候補に移動するには[Ctrl]+[G]を使う。さらに、スクロールバーには黄色のラインが現れ、ページ内のどこに合致する文字列があるかを示してくれるのだ。文字列を入力するボックスの右端を見れば、その文字列がページ内にいくつ含まれるのかも一目で分かるようになっている。

 このほかにも便利なショートカットを発見した人は、ご意見・ご感想のページから、Biz.ID編集部まで教えてほしい。

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