2008年09月04日(木) 12時01分
火星上空を流れる雲を見よう:探査機『Phoenix』が撮影(動画)(WIRED VISION)
Image:NASA/JPL/アリゾナ大学
火星の表面に仰向けになって、流れる雲を見るのはどんな感じだろう、と考えたことはないだろうか。
では、その気分をちょっと味わっていただこう。火星探査機『Phoenix』が、火星上空を流れる雲を撮影した動画が今週公開された。画像をクリックするとGIFアニメが再生される。
これらの雲は水の氷でできていて、地球上で見られる氷晶でできた巻雲(絹雲)とよく似ている[巻雲は、細いすじ状の形の雲が集まった形をした雲で、影がない。対流圏の上部、高度5〜13kmの高さに発生する]。
火星北半球の夏季が終わると、北極の水蒸気が、緯度の低い地帯に流れてきて、雲や霜を作り、霧を発生させることもある。それが、Phoenixの着陸地点で見え始めたものだ。
この動画は、午後の10分間にわたって撮影された10枚の連続写真をもとにしたものだが、このクリップではほんの数秒に短縮されている(飽きっぽい人にはありがたいだろう)。
ハリケーン『グスタフ』に比べたら全くちっぽけな雲だが、将来火星を訪れた人たちは、空を見上げたとき、地球とさほど変わらない雲が浮かんでいるのを目にして、多少はくつろいだ気分になるかもしれない。
米航空宇宙局(NASA)ジェット推進研究所(JPL)の「火星の北極の氷雲」を参考にした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080904-00000003-wvn-sci