2008年09月03日(水) 16時55分
大画面テレビは今買いどきか?(オーマイニュース)
北京五輪は、その期間中に、大画面の液晶デジタルテレビへの買い替え需要を喚起したらしい。(日経新聞8月14日付朝刊「薄型テレビに五輪特需、「ワンセグ」携帯の需要も伸びる」)
ということは、もしかすると、北京五輪の終了で、テレビの買い替え需要は一服するのだろうか。そうだとすると、これからはテレビを安く買うのに良い時期かもしれない。
そんなことを考えながら、秋葉原を回ってみたところ、夏前に発表された多くの新機種の値崩れも散見された。実際、今はチャンスかも知れない。
もともと「面白い番組、見たい番組がデジタルになってもない、だから新しいデジタルテレビも買わない」と決意していた。ところが、諸般の事情から、そうも言っていられなくなり、仕方なく「新しいテレビ」を物色することになった。
そこで、製品を買う前にいろいろと調べたことをご紹介しよう。これから「地デジ」対応のテレビに買い換えたい方の参考になれば幸いだ。
■まず大きさ──「37V以上」、あとは部屋の広さで
液晶テレビは今、とても多くの種類が出ていて、選択に困る。そこでまず、画面のサイズの選び方から考えてみよう。
結論からいうと、一般家庭の使用であれば、「37V」というサイズ以上のものを選びなさい、ということらしい。
というのは、これからの「ハイビジョン」放送のうち、最大の精細度となる「フル・ハイビジョン映像」をそのまま見ることができるのは、「37V」以上が一般的になるからだ。
実際、パソコンに使用するディスプレイ単体では、フルハイビジョン対応の精細度のものは、17インチくらいからあるが、テレビの場合、「37V」以上にならないと、対応していない機種がある。
最近はデジタルビデオカメラでもフルハイビジョン映像を撮れるものが増えてきたので、よりよい画質で、ということであれば、画面サイズ「37V以上」の、フルハイビジョン対応がお勧めのようだ。
「37V以上」を原則として、あとは部屋の広さに応じて、大きさを決める。
おおよそ6畳のスペースであれば、37Vでちょうどよく、8畳スペースなら42Vがいいようだ。
独身者や、子供が巣立った後の夫婦2人だけ、などの環境ならば、20インチでもまず不満は出ないだろう。このサイズであれば、「地デジチューナーつきPC」という選択もいいかも知れない。最新のPC+地デジのテレビ+ビデオレコーダ、という3つの機能が1つになって、かつ安い。お買い得感が高いからだ。
画面の大きさを決めたら、次は価格も含め、メーカーごとの特色を見て、どのメーカーを選ぶか考えよう。
■販売店員とのコミュニケーション
テレビの寿命は長い。そして毎日使う。高額商品だ。したがって、買うときはいろいろ戦略を練るが、いざ家電量販店の店頭などに行くと、ここで再び迷ってしまう。
量販店の店頭では、多くの画面サイズ、多種類のテレビが陳列されているので、ついつい、自分が決めていたサイズよりも、大きいものを選びたくなってしまう。
テレビは実際に自分の部屋に置いた場合と、店頭で見る場合は、ふた周りくらい、大きさが違って見える。
つまり、店頭での「感じ」で大きさを決めないようにすることが重要だ。自宅でしっかりとメジャーで測り、その大きさのテレビが自分の部屋にフィットするか調べてから、店頭に行く方がベターである。
家電量販店の販売員とのコミュニケーションも重要だ。メーカーからの出向の販売員は、当然、自社製品を勧める。あらかじめネットなどでの調査して自分がほしい機種を決め、それとの比較を聞くために販売店の店頭に行くのがいいかもしれない。
そうしないと、店頭でウロウロするだけで時間を食ってしまい、挙句の果てに、たまたま遭遇した販売員のいいように、モノを「選ばれてしまう」ことも、ないとはいえないからだ。何よりも、各メーカーの特徴を把握しておくことは大切なことだ。
(記者:三田 典玄)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080903-00000000-omn-sci