2008年09月03日(水) 08時37分
北朝鮮がスパイ活動にマルウェア活用か(ITmediaエンタープライズ)
北朝鮮が韓国の軍事機密を盗む目的でマルウェアや女性スパイを使っているという。セキュリティ企業Sophosの研究者が韓国や英国などの報道を引用して9月2日のブログで伝えた。
グラハム・クルーリー氏のブログによると、韓国軍司令部の当局者に対し、北朝鮮の電子戦争部がスパイウェア攻撃を仕掛けている。電子メールの添付ファイルを使って感染したコンピュータから文書を盗み出す手口が使われているとされる。
英国のニュースサイトは、2005年に北朝鮮から韓国に亡命した35歳の女が北朝鮮について講義する名目で韓国の軍事基地を訪れ、当局者を誘惑して軍事機密を明かさせていたと伝えた。
この女が韓国軍当局者の氏名とメールアドレスを北朝鮮に送り、その一部にあててスパイウェア感染メールが届いたとされる。このスパイウェアによって軍事機密が盗まれたかどうかは不明。女は韓国で裁判にかけられ、国家反逆罪で有罪になれば死刑を言い渡される可能性もあるという。
もっとも、インターネットをスパイ目的に利用しているのは北朝鮮に限ったことではなく、韓国も同じことをしている可能性は高いとクルーリー氏は言う。
Sophosがこれまでに伝えただけでも、ドイツがマルウェアを使ってアフガン軍をスパイしたり、中国がベルギーやインドを標的にしたりしているなどの情報があり、世界中で国家が互いにスパイし合っているとクルーリー氏は指摘している。
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080903-00000043-zdn_ep-sci