健康志向、エコブームの昨今、日本の風土に合った食や道具が見直されつつあります。何百年も変わらず、受け継がれてきたもの。あるいは伝統を守りながら、時代と共に進化したものなどさまざま登場しています。
太い梁(はり)に土壁、土間に檜風呂。昔ながらの民家で、囲炉裏を囲んで、食事をしたことがありますか? 自在鉤(かぎ)にかけられた大きな南部鉄鍋に、野菜や肉類をどっさり盛り込み、炭火でグツグツ。その傍らには、ほどよく焦げ目がついた串刺しの魚が。あらためて日本の食文化の素晴らしさを実感する、そんな体験をぜひ試してみてはいかがでしょうか。
マロニエゲート 東急ハンズ銀座店8階では、「煮る、炊く、焼く。火の道具展」と題し、益子在住の陶芸作家13名と新進気鋭のデザイナー7組によるイベントを開催。現代のライフスタイルや食文化に合わせて、新たな益子焼の姿を提案しています。
益子焼きのイメージを判りやすく伝えるため、「直火ができる食の道具」が充実しており、現代の生活環境(少子高齢化、核家族化)などの変化をふまえ、新しいライフスタイルに合った「食の道具」などを展開しています。
テーブルにそのまま出しても見栄えがよく、ミトンを付けた手でもつかみやすいよう設計された煮込み鍋(Y-nabe)。懐かしいかまどをモチーフにし、白いご飯が最高においしそうに見えるよう工夫した土鍋(クロマル)。お燗もできるように、浅型に設計し、土管を思わせるユニークなフォルムのやかん(ドカン)。
伝統と革新を織りまぜ、生み出されたさまざまなアイテムは、いまの私たちの生活に彩りと豊かさをもたらしてくれるのではないでしょうか?
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/life/antenna/20080901ok04.htm