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2008年09月01日(月) 12時45分

携帯フィルタリング問題を経てEMAが初の認定サイト発表、認定5サイトに「モバゲー」含まれずMarkeZine

 EMAは今回、「コミュニティサイト運用管理体制認定基準」に基づいて、「大集合NEO」「gumi」「GREE 」「MySpace モバイル」「魔法のiらんど」を適合と判定し、8月28日付けで認定した。認定後はサイト運用管理体制について定期的に監視を実施し、認定の実効性を維持するとしている。

 「コミュニティサイト運用管理体制認定制度」は、18歳未満の利用者が携帯を通じて違法な情報や有害情報にアクセスしたり、犯罪に巻き込まれるケースを防ぐことを目的とした携帯業界の取り組みから生まれたものだが、この制度が生まれるまでには紆余曲折があった。

 2007年12月、総務省は青少年が利用する携帯に対して有害サイトへのアクセスを制限するサービス(フィルタリングサービス)の導入を図るよう携帯電話事業者に要請。未成年者については、フィルタリングサービスの利用を原則とした形で親権者の意思確認を行うサービスを各社がスタートした。しかし、これによって、青少年から大きな支持を得ているサイトや、運営が適切に行われているサイトであってもアクセス不可となる状況が生まれ、利用者からもサイト運営者からも不満の声が上がっていた。

 こうした状況を受けて、有識者や携帯電話事業者、サイト運営会社などが発起人となり、2008年4月8日に有限責任中間法人モバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA)を設立。健全な運用管理体制などの基準を策定し、基準に合致すると認められたサイトの認定や運用監視を実施する体制への実現に向けて動き出した。

 策定された「コミュニティサイト運用管理体制認定基準」では、サイト運用管理体制を「基本方針」「監視体制」「ユーザー対応」「啓発・教育」の4カテゴリに分類して審査を実施し、認定基準の要求22項目をすべて満たすことが求められる。たとえば「監視体制」カテゴリにおいては、投稿ログを3か月以上の間保存することや、目視・システム抽出などによるサイトパトロールの実施などが含まれる。

 今後、EMAでは順次審査を進めて、月2回認定サイト発表を行うとしており、次回認定サイトの発表は9月中旬に行われる予定。第1回の認定サイトには、今回のフィルタリング問題について積極的に発言し、パトロール体制の強化に努めたDeNAが運営する「モバゲータウン」は含まれていないが、今後認定されるのではないかと見られる。

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