2008年08月29日(金) 12時33分
『XP SP3』ユーザーは『IE 8 Beta 2』のインストールに注意が必要(japan.internet.com)
Microsoft は『Internet Explorer 8 (IE 8) Beta 2』(第2ベータ版) のリリースとほぼ同時に、『Windows XP Service Pack 3 (SP3)』のユーザーに対し、特定の状況において同サービスパックおよび IE 8 をアンインストールできなくなる可能性がある、との警告を出した。
同様のケースは以前にもあった。2008年5月に XP SP3 をリリースした際にも、同サービスパックをアンインストールしなければ『Internet Explorer 7』(IE 7) から『同 6』(IE 6) へのダウングレードはできない、という警告が出されている。
IE 8 のアンインストール問題は、特定の状況下でのみ起こる。具体的には、XP ユーザーが3月に提供開始された IE 8 Beta 1 (第1ベータ版) をインストールし、その後5月にリリースされた XP SP 3 をインストールしていた場合だ。『IEBlog』には Microsoft のプログラム マネージャ Jane Maliouta 氏による詳しい説明が掲載されている。
上記のような場合に IE 8 Beta 2 をインストールしようとすると、IE 8 Beta 1 のインストール後に XP SP3 がインストールされたことをユーザーに知らせるダイアログボックスが表示され、このままインストール操作を続けると IE 8 Beta 2 をアンインストールすることはできなくなる、との警告メッセージを出す。こう聞くと何やら恐ろしげだが、システムのアップグレードは今後も可能だ。Maliouta 氏は IEblog で、「この場合でも、新しい IE 8 ビルドがリリースされたときにアップグレードすることはできる。しかしそれをアンインストールすることはできない」と述べている。
同氏が推奨しているのは、次のような手順だ。まず XP SP3 をアンインストールして、次に IE 8 Beta 1 をアンインストールし、その後ふたたび XP SP3 をインストールして、最後に IE 8 Beta 2 をインストールする。XP SP3 のリリース以降、多くのアップデートや修正が行なわれたことを考えると、この作業には、再起動を繰り返しながら数時間ほど要するだろう。
『Windows Vista』のユーザーの場合も、楽にインストールさせてもらえるわけではない。OS が XP であれば、IE 8 Beta 1 は Beta 2 のインストール前に自動でアンインストールされるが、Vista の場合は、Beta 1 を手動でアンインストールしてから Beta 2をインストールしなければならない。
Vista 搭載マシンに IE 8 Beta 2 をインストールする場合、いくつかのファイルを更新しなければならないため、同プログラムをインストールするには、システムのアップデートが必要だ。IE 8 のインストーラは、更新されたファイルが存在するかどうかをチェックし、それが見つからない場合にはインストールがそこで中止される。
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