2008年08月28日(木) 10時06分
コンドームを無料配布するブラジル「中学生の性事情」(COURRiER Japon + hitomedia)
ブラジル保健省は、2009年までに国内の公立中学校に無料コンドーム配布機400台を設置すると発表した。
135校に在籍する10万2000人の生徒を対象に保健省が行った最近のアンケート調査では、90%が配布機の設置に賛成。また、中学生の子供を持つ親を対象にした同省の別のアンケートでも、65%が配布機の設置に賛成しているという結果が出た。このような高い支持率を受け、同省は配布機の導入を決定したという。
すでに04年からコンドーム配布機を導入しているサンパウロ市の公立中学校4校を調査したところ、配布機の導入により、望まない妊娠が半減したほか、導入と同時に始まった性教育プログラムも成果がでていることがわかっている。
生徒からは、コンドームを買うお金がないため、無料の配布機導入を歓迎するという声が多く聞かれた。一方で、保護者のなかには、「導入には賛成だけれど、10代後半の息子がコンドームや性に関して知識を持つのはまだ早いのではないか」と心配を口にする親もいた。
ブラジルでは近年、「初体験」の低年齢化が進んでいる。80年代、15歳未満の女子の性交渉経験者は全体の13%、男子の場合は35%だった。ところが00年の調査では、この数字は大幅に増え、女子は32%、男子は47%が性交渉を「体験済み」と回答している。
イスト・エ(ブラジル)より。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080828-00000000-cou-int