記事登録
2008年08月27日(水) 22時06分

「治安悪化の認識甘かった」=ペシャワール会の中村代表−タイ時事通信

 【バンコク27日時事】アフガニスタンで拉致された伊藤和也さん(31)が所属する非政府組織(NGO)「ペシャワール会」(福岡市)の中村哲代表(61)は27日、新バンコク国際空港で取材に応じ、アフガン東部で発見された日本人らしい遺体について、「村人とうちの職員は顔を知っているので、(伊藤さんで)間違いない」と述べ、「伊藤君だけは大丈夫だと思っていた。認識が甘かった」と悔いた。
 中村代表が現地のアフガン人職員から得た情報によると、遺体は東部のナンガルハル州ジャララバードの北北東約40キロの山中で村人らが見つけた。乱射に近い撃ち方で、足と頭を撃たれていたという。
 中村代表は「犯人が村人に追われて逃げる途中、(伊藤さんは)撃たれて死亡したようだ。単なる強盗、身代金目当てで、政治的なものではないと思う。われわれの治安悪化に対する認識が甘かった。伊藤君をここまで(現地に)滞在させたわたしが悪い」と声を落とした。 

【関連ニュース】
〔写真ニュース〕「本人なら悔しい」と父=アフガン拉致
アフガンでの米軍作戦を批判=グルジア紛争めぐる対立激化-ロシア
五輪期間中にも死刑執行=強盗殺人の2人に-中国
仏大統領がアフガン訪問=駐留部隊の士気維持で
対テロ協力が焦点に=アフガン、パキスタンを非難-南アジア首脳会議

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080827-00000170-jij-int