2008年08月26日(火) 12時00分
謎のかき氷「ブルーハワイ」、味の秘密に迫る!(R25)
イチゴ、メロン、レモン。かき氷のシロップは、果物のフレーバーに甘みが加わった何とも懐かしい味がする。ん? しかし、ブルーハワイは何の味だ。ブルーにもハワイにも味のヒントがない。
ならば実際に食べてみようということで、三軒茶屋の「氷工房 石ばし」を訪れた。ここは昭和スタイルを貫くレトロなかき氷店。メニューは約30種類、本業は氷問屋というだけあって氷にもこだわる。
「ブルーハワイ? うーん、名前のとおりハワイの青い空をイメージしたさわやかな味じゃない? しいていえばラムネ系かな」(ご主人・石橋信太郎さん)
なるほど。しかし、実際に食べたところ、ソーダ水っぽい味もする。ならばと、墨田区のシロップメーカーにも聞いてみた。
「そもそも、シロップの味は果物などの皮からとった香料によるもの。これに甘みや酸味などを加えて各果物の味に近づけているんです」(スミダ飲料・阿部 豊社長)
同じ果物ならどのメーカーも同じかと思いきや、各社で試行錯誤を重ねてオリジナリティを出しているそうだ。なるほど。では、肝心のブルーハワイは何の味?
「ブルーハワイには厳密な定義がないので、実は各社が一番力を入れている味なんです。一番近いのは、カクテルのブルーハワイに使われるリキュール、ブルーキュラソー。一般的にはミックスフルーツフレイバーを使いますが、ウチは香料をさらに1種類加えています。そのほか、シロップが氷の上にうまく乗っかる工夫も。これらは絶対に企業秘密です(笑)」(同)
ちなみに、色付けには食用色素(天然着色料と合成着色料)を使う。基本は赤、青、黄の3種類。これをオレンジなら赤と黄。メロンなら黄と青といった具合に掛け合わせて色を作るという。
半分ぐらいは解けたブルーハワイの謎。残りの半分は謎のままにして、シャキッと冷えたかき氷を味わうことにしよう。行く夏を惜しみつつ—。
(R25編集部)
※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです
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