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2008年08月26日(火) 13時06分

メガネを掛ける子が増えたのは、なぜ?オーマイニュース

 最近、チョット気になる事があります。それは、私が現在暮らしている地域、また、テレビなどでもよく目にする事ですが、最近、小学生以下の児童、幼児、または、中学生にも言える事かも知れませんが、そのくらいのまだ身体が成長期にある子どもたちの中にメガネを掛けている子が急激に増えた気がするのです。

 私の家には、日々私の身体介護のため、訪問ヘルパーさんが来てくれています。その中の数人の方の中には、小学生のお子さんを持っているヘルパーさんがいるので、その方々に聞いてみました。

 「ねぇ、○○さん、最近、父母の授業参観日や運動会かなんかで学校に行った時にね、今の子どもたちはさ、おれたちが子どもの時より、メガネを掛けている子を多く見ないかな」

と聞いたところ、そのヘルパーさんは、

 「そりゃ、青柳さん、今の子はね、私たちの時代と比べたら絶対に多いわよ」

と返事が返って来ました。

 私は、その理由は何かと考えてみました。それは、まず

(1)高い学歴、高度な資格、がなければ良い学校、良い会社に入れないと、「負け犬」とまで言われてしまう、今のこの社会において親が子を思う気持ちから、夜遅くまで塾通いをさせ、家に帰っても「勉強しろ、勉強しなさい」と深夜まで親が子を追い立てる事です。

(2)次に、深夜までテレビゲーム、パソコン、携帯メールに没頭し夜更かしをし、寝不足になる事です。これは、やはり親が子どもによく言い聞かせなければならない、親の義務と責任でもあるのではないでしょうか。

 今、ここに私が思い付いた事を二つほど挙げて見ましたが、理由はまだまだほかにもあるでしょう。

 以前、ある学者がこんな説を発表していました。

 「今の子どもたちは、勉強に追われ、パソコンやテレビゲームにのめり込み、深夜まで起きていて寝不足になり、視力までをも落としてしまう子どもが急増している。その結果、朝はなかなか起きられず遅刻寸前まで寝ている。そして、起きたかと思うと朝ご飯など食べる時間もなく、すっ飛んで学校へ行き、始業ベルと同時に教室に飛び込んで行く。そのため、朝ご飯を食べていない子は朝礼中に倒れる子もいる。

 私は朝礼中に倒れる子も気になるが、授業中の子どもたちの事が心配である。それは、授業を受ける際、朝ご飯を食べてこないと、脳に必要な栄養が不足し、集中力、記憶力、思考力が朝ご飯を食べてきた子と、食べてこなかった子の間で大きな隔たりがある事が統計上でも明らかになった。私はこのような結果から、最近日本の子どもの学力が、世界の子どもと比べると、以前より低下していると言われているが、朝食を取らない子どもが増えているというこの現状が、その一つの要因ではないかと思う」

と言う話でした。

 私は、子どもたちに適度でほどほどな学力は必要だと思います。また、テレビを見て社会の動きを知り、パソコンもうまく使い、自分のためになる知識を深めるのも良いでしょう、そして、携帯電話のメールやパソコンのメールを使い、友だちとのコミュニケーションを深める事も悪い事だとは思いません。

 しかし、『過ぎたるは、及ばざるが如し』と言う言葉もあるように、何事もほどほどにして、ある一線を越えない事が大切なのではないかと思うのです。不摂生な生活が『眼』だけでなく、学力や身体全体の健康にも悪影響を及ばせるからです。

 私は、今回この記事を書くにあたり、始めは「なぜ、メガネを掛けている小学生がこんなに増えたのか」と言う素朴で、ほんのささいな疑問がきっかけでしたが、書いているうちに過去に聞いた学者の話を思い出し、メガネを幼いうちから掛けている子どもたちに、大きな危惧(きぐ)を抱いてしまったのです。

 最後に、規則正しい生活をしている子でも、遺伝や病によりメガネを掛けざるを得ない子もいます。そのような子たちには、今後も規則正しい生活を送り、『眼』を大切にして欲しいと願っています。

(記者:青柳 茂雄)

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