2008年08月26日(火) 12時00分
キミは食べる?食べない?野草のプチサバイバル術(R25)
先日、茨城県の飲食店でアジサイの葉を食べて中毒症状を起こした事件がニュースになった。身近な植物でも、危険だったりするのね…。
ところで、食べられる植物かどうかを見分けるコツってなんだろう? 専門家に聞くと、残念ながら簡単な方法は「ない」とのこと。うーん、では、もし山道で遭難して食べ物が尽きたら…。こんな時役立つのが、食べられる野草の知識。私たちが知っている草花でも、食べられるものは多いとか。そこで、野草に詳しい昭和大学薬学部の磯田進先生にお話をうかがいました!
「代表的なものは、タンポポやウドなど。タンポポの葉は生でも食べられるので、この時期少し繊維質で硬いですがサラダにすると美味しい植物です。また花の部分も、茹でて食べられます。根は乾燥させ、炒ってから煮出すと、タンポポコーヒーにもなる。また、ウドは葉の付け根から生じた軟らかい芽やつぼみをさっと茹でて食べられますね。春先の芽生えはそのままでも大丈夫ですが、夏になると苦みが強いので、一度火を通す方が美味しいと思います。個人的には、ヤブカンゾウやオマツヨイグサの花もオススメ」
ではさっそく試食。タンポポの葉をそのまま食べると…春菊のような苦みはあるが意外にいける。また、ヤブカンゾウというユリ科の植物にも挑戦。オレンジ色の鮮やかな花を茹でて食べると…うまい! 青菜に似たあっさりとした味わい。
「ですが、ユリ科の植物は毒性が強いものも多いので安易に食べるのはオススメできません。野草が食べられるかどうかは、●●科が良くて▲▲科がダメ、という分類が明確にあるわけではないので、素人が知ったかぶりをしないこと、美味しいからといって食べすぎないこと。また、国立公園や私有地で植物の採取は禁止されているので、注意が必要です」
意外に奥が深い野草。食べられる野草でも衛生状態などによって消化不良を起こす場合もあるので、十分注意して!
(R25編集部)
※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです
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