2008年08月25日(月) 12時00分
『iPhone』向け、視点に追随するホログラム的3Dアニメ:動画(WIRED VISION)
Brian X. Chen
iHologram - iPhone application from David OReilly on Vimeo
David OReilly氏が、『iPhone』向けアプリケーションのプログラミングを、想像を超える世界へといざなった。画面から飛び出して見える3Dホログラムを紹介したのだ。
このアニメーションは35〜45度の視角がつけられている。そのため、iPhoneを机に置くと、映像が飛び出して見える。しかも、iPhoneを回転させると、まるで本物の三次元の物体のように、アニメーションが視点についてくる。[更新:更新されたサイト情報によると、上の動画は本物ではなく、「コンセプトのイラストレーション」だという。「このコンセプトは技術的に可能だと思うし、嘘のつもりではなかった」とのこと]
OReilly氏によると、同氏は立体感を表現するため、歪像(わいぞう:アナモルフォーシス)という技法を用いているという。ハンス・ホルバインの『大使たち』という絵に使われているのと同じ種類の手法だ。
[アナモルフォーシスとは、投影法を利用して、絵の端など特殊な1点から眺めたときに特別な形で見えるように描かれた絵。『大使たち』では、絵の手前にある物体を斜め左下から見ると頭蓋骨であることが分かる]
このアプリケーションでは、iPhoneに内蔵されたジャイロスコープで回転を感知し、絶えず視点を変更できる。
これは、iPhoneコンポーネントのきわめて独創的な利用法だ。OReilly氏は、この技法を使っていろいろなアプリケーションを共同開発しよう、とプログラマーたちに呼びかけている。
一見したところでは、パーティーなどでiPhoneを自慢するためのタネにするぐらいしか利用法はないように思えるが、開発者たちが何を考えだすか、しばらく見守ることにしよう。
『reddit』経由で『David OReilly』のページを参考にした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080825-00000002-wvn-sci