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2008年08月25日(月) 22時09分

堀江被告の弁護団辞任 上告審は弘中氏ら担当中国新聞

 ライブドアの粉飾決算事件で証券取引法(現金融商品取引法)違反の罪に問われ、一審に続き控訴審でも懲役二年六月の実刑判決を受けた元社長、堀江貴文ほりえ・たかふみ被告(35)の弁護団四人全員が二十五日、東京高裁に辞任届を出した。

 関係者によると、ロス銃撃事件の公判で三浦和義みうら・かずよし・元会社社長(61)=米自治領サイパンで逮捕、拘置=の主任弁護人を務めた弘中惇一郎ひろなか・じゅんいちろう弁護士らが、新たに上告審を担当するという。

 一、二審で主任弁護人を務めた高井康行たかい・やすゆき弁護士によると、七月二十五日の東京高裁判決後、堀江被告と協議し辞任を決めた。高井弁護士は「上告審では新しい切り口や、別の視点を持つ弁護士が必要との意見で一致した。堀江被告は『長い間、お世話になりました』と言っていた」と話した。

 東京高裁判決は「不透明な投資事業組合(ファンド)を利用し、違法な売り上げ計上をした」とする検察側の構図を認定。最高責任者の堀江被告の役割を重視し、一審同様に実刑が相当と判断した。弁護側は即日上告した。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200808250310.html