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2008年08月21日(木) 12時00分

カラオケ好きの秘かなブーム(?)“ヒトカラ”のススメR25

仲間同士でカラオケに行った時、ふと奇妙な光景が目に入ってきた。なんと女子高生が1人で来店、誰もいない部屋に入っていく…。店員に尋ねてみると、「よく1人で歌いにいらっしゃいます」とのこと。彼女のほかにも、サラリーマンなど1人で来店する人も少なくないという。

カラオケといえば大人数で盛り上がるものじゃないの? なぜ、1人でカラオケ(ヒトカラ)を楽しむ人が増えているのか? 真相を探るべく、関東大手カラオケボックスチェーンの歌広場に問い合わせてみました。

「3年前ぐらいから1人で来店するお客さん向けに、“ヒトカラ様20%OFF”というサービスがありました。それを利用する人は、去年の4から比べて1.5倍になりましたね。決まった時間にやってくる常連さんも増えてますよ。最初は練習のつもりでこっそり行ってたんだけど、だんだん1人で歌うのが楽しくなってきた人もいるみたいですね」(歌広場・広報)

現在では、様々な楽しみ方をする人も増え、機種に入っていない音源を取り込んだiPodなどを機械に接続して歌う強者もいるとか。

「カラオケといっても個室空間なので、1人で好き放題に使えるのがいいところなんです。振り付けを覚えるためにプロモーションビデオが流れる曲を何度も聞いていたり、マニアックな曲が入っている機種でカラオケを流しながら楽器の練習をしているお客様もいます(笑)」(同)

カラオケの楽しみ方も多様化してきたんですね。では、ヒトカラに行く人に対してカラオケ機器のメーカーは特別な機能などを準備しているのだろうか? 通信カラオケDAMを展開する第一興商に確認してみました。

「1人の方が楽しめる機能もたくさんありますよ。たとえば、間違えたタイミングでテロップ上にマークが表示され、そこの箇所まで戻して歌う機能。これはみんなの前でやったら怒られるかも(笑)。でも、ヒトカラを意識したのではなく、基本に音楽があって、うまく歌うにはどうしたらよいかという考えから作ったんですよ」(第一興商・広報)

カラオケの楽しみ方を考えたら、結果的にヒトカラ向けのサービスができたってことなんでしょうかね。やはり、ヒトカラの魅力は体験してみないとわからないのかも…というわけで、近所の「歌広場」に突入して真っ昼間から1時間熱唱してきました。

こ、これは…、今まで気づかなかったけど、みんなでカラオケに行った時って、知らず知らずのうちに歌う順番を考えたり、歌う曲も無難な選択をしてた自分を発見。正直、1人だとそんなことお構いナシのストレスレスの気分は上々! ヒトカラ、悪くないかも。
(R25編集部)

※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです

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