2008年08月20日(水) 14時54分
「ゲリラ豪雨」の予測は不可能?(ツカサネット新聞)
最近、短時間に都市部を襲う集中豪雨が増えている。雨の降り方があまりの激しすぎるため“ゲリラ豪雨”と呼ばれている。ゲリラ豪雨は、いつどこで発生するか予測が難しい。
先日も東京を中心とする局地的豪雨で流れ込んだ雨水により下水道管の水位が急激に上昇し、作業員が流される大変痛ましい事故があった。
事前に天気予報で予測できないのかと思うが、気象庁の現在の予測は、100キロ四方程度の大気の動きである。しかし、豪雨をもたらす積乱雲は10キロ四方程度なので、的確に予測することは難しい。
原因は積乱雲が都市部に近づくにつれて、ヒートアイランド現象で熱せられた都市部の熱い空気や人工的な熱気とぶつかり合い、積乱雲が非常に活発に発達する。
いわゆる都市化が生んだ災害である。
ウェザーニューズ社では、「ゲリラ雷雨メール」なる有料サービスを開始。
急速に発達する夏の雨雲を一般ユーザーとともに「感測」(感じて測るというウェザーニューズの造語)することで、従来の気象予測では捉えることが難しい局地的な積乱雲の発生・発達や、気象レーダーが捕捉する前の積乱雲の発生・発達を捉え、事前にメールで告知する試み。
早く手元に情報が届くことにより、痛ましい事故が少なくなって欲しいものである。
(記者:nicole)
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