2008年08月19日(火) 13時03分
資材価格高騰:十勝の農業者、国の支援求めデモ集会−−帯広 /北海道(毎日新聞)
化学肥料や燃料など農業資材の価格高騰を受け、十勝地方の農業者が18日、帯広競馬場でデモ集会を開き、国に支援対策を求めて帯広市中心部を行進した。
集会には約3000人が参加した。全十勝地区農民連盟の山田富士雄委員長は「原油価格の高騰に加え、世界の食糧需給の逼迫(ひっぱく)で肥料原料の輸入価格も値上がりした。生産者の努力の限界を超えており、今後は更なる経営の悪化が危惧(きぐ)される」と、日本の農業を取り巻く現状を報告。JA北海道中央会の飛田稔章会長は「こうした状況で食料自給率をどう上げていくのか。JAグループを挙げ、声を大にして国に支援を求めたい」と強調した。
デモに参加した十勝管内中札内村の片岡正寿さん(60)は42ヘクタールの畑で小麦やジャガイモなどを栽培。「化学肥料の値上げだけで来年から年間300万円の負担増になる。今から生活費を切りつめているが、このままでは古い機械を買い替えることもできない」と窮状を訴えた。【田中裕之】
8月19日朝刊
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080819-00000083-mailo-hok