2008年08月18日(月) 12時39分
7年前の大阪の強盗殺人事件 受刑者とDNAが一致(産経新聞)
平成13年8月、大阪市旭区の薬局で店主の田嶋英代さん=当時(84)=が殺害された強盗殺人事件で、現場に残された遺留物のDNA型と、別の強盗殺人罪で服役中の元塗装工(47)のDNA型が一致したことが18日、大阪府警の調べで分かった。元塗装工は当時、旭区内の会社に勤め、現場付近の土地勘があったという。
府警は元塗装工が田嶋さん殺害に関与したとみて慎重に捜査している。
調べでは、元塗装工は13年8月28日午後8〜10時、大阪市旭区新森の「タシマ薬局」で、店主の田嶋さんの首を絞めて殺害し、室内を物色した疑いが持たれている。
元塗装工は田嶋さん事件の約2週間前の13年8月15日早朝、大阪市北区天満橋の天神橋筋商店街にある紳士服店に侵入し、店主の男性=当時(84)=を殺害して現金約3万円とキャッシュカードを奪った強盗殺人容疑で、同年10月に逮捕された。15年12月、大阪地裁で無期懲役判決を受け服役している。
この元塗装工の逮捕直後から、田嶋さん事件に関与した疑いが浮上。事件前日には、現場近くのコンビニの防犯ビデオに酷似した男が写っており、下見に訪れた可能性が指摘されていた。2つの事件は高齢の店主を狙い、首を絞めて殺害する手口が酷似していた。
しかし田嶋さん事件については証拠が少なく捜査が難航。最近になって現場で採取された資料を再鑑定したところ、DNA型検出に成功した。
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