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2008年08月17日(日) 03時13分

太陽光発電導入の家庭に証書、普及後押しで来月から実験読売新聞

 経済産業省は、太陽光発電システムの一般家庭への普及を後押しするため、導入した家庭向けの「グリーン電力証書」の発行実験を9月中にも始める。

 証書は環境問題に関心のある企業などに販売できるため、導入費用の一部を補てんできる。実験を踏まえ、2009年度には発行体制を整備したい考えだ。

 グリーン電力証書は、太陽光や風力などの自然エネルギーを利用して発電した電気が、通常の発電に比べてどの程度二酸化炭素(CO2)を削減できたかを証明する文書だ。すでに風力発電やバイオマス発電では発行が進んでいるが、家庭に多く設置されている太陽光発電では活用が遅れている。家庭の太陽光発電は規模が小さく、1件当たりの証書発行にかかる費用が割高になってしまうためだ。

 実験では、住宅メーカーと太陽光発電機のメーカーが参加し、メーカーが家庭からまとめてCO2削減分の価値を買い取って証書を発行できるようにする。家庭に発電量を測るメーターを取り付けてネットを通じてデータを集約し、メーカーなどが新設する証書発行会社が証書を発行する。

 グリーン電力証書代金は1家庭あたり年2万〜2万5000円程度となる見込みで、そこから認証費用などを差し引いた金額が家庭に支払われる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080817-00000013-yom-soci