記事登録
2008年08月17日(日) 12時01分

とまとラーメン:市貝で売り出し好評 「日本一影の薄い町」汚名返上 /栃木毎日新聞

 ◇県産小麦粉の麺にトマト練り
 民放番組の調査で「日本一影の薄い町」に認定された市貝町が今年4月、汚名返上を目指し「市貝ブランド」第1号商品を発売。特産品のトマトを練り込んだ「とまとラーメン」などユニークな麺(めん)3商品を売り出し、町おこしに取り組んでいる。
 市貝町は高級トマトの「桃太郎トマト」発祥の地として知られ、年間約550トンを生産する。関東最大級の芝ざくら公園が05年にオープンして以降、毎年約30万人が訪れるなど知名度も上がってきた。だが、町民らは特産品がないことに頭を悩ませていた。
 そんな中、町商工会(小林重夫会長)が昨年、開発を始めたのが、「とまとラーメン▽うどん▽焼きそば」の3商品。県産の小麦粉タマイズミとイワイノダイチを使用し、町産トマトを麺に練り込んだ。麺は程良い歯ごたえとほのかな酸味が特徴。味は、地元飲食店の店主たちが試行錯誤で作り上げた。包装デザインも商工会女性部が担当。「市貝ブランド」第1号は発売から計約4000箱を売り上げた。
 商品は町営市貝温泉の食堂で購入できる。また、町内の飲食店12店舗は、とまと麺を使った独自メニューを用意している。町商工会の長谷川敬さんは「農工商が一丸となり今後も第2、第3の市貝ブランド品も作りたい」と話している。
 4食入り1箱1000円。問い合わせは同商工会(電話0285・68・0071)。【吉村周平】

8月17日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080817-00000073-mailo-l09