県警は、大手自動車メーカー「ホンダ」と提携し、車上狙いや自動車盗の多発地点をカーナビに表示する情報サービスを始めた。県警が、カーナビで犯罪情報を提供するのは初めて。
新システムは、カーナビに現在地や目的地を入力すると、犯罪の多発地点の危険度が「☆マーク」で表示される。昨年1年間の盗犯の被害データを元に、レベル1(3件以上)からレベル3(9件以上)まで3段階に分類される。多発地域の半径500メートル圏内に入ると、「車上狙い(自動車盗難)多発地点付近」と音声で警告し、画面には「爆弾マーク」が表れる。利用できるのは純正カーナビを搭載したホンダ車で、携帯電話を使った通信サービスの会員登録が必要。同社によると、県内では1万4400人が会員だという。
県警は別のメーカーとの提携や、提供する犯罪種別を増やす方針で、「注意を促すことで、犯罪防止につながる」と期待する。カーナビを利用した犯罪情報の提供は、県警を含め警視庁や19府県警で行われている。
県警生活安全企画課によると、県内では昨年、自動車盗は279件、車上狙いは2445件で、今年の上半期では自動車盗が前年同期比76・4%増の194件となっている。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyagi/news/20080816-OYT8T00191.htm