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2008年08月14日(木) 10時48分

<北京パラリンピック>女子シッティングバレー朝野選手死去毎日新聞

 北京パラリンピックの女子シッティングバレーボール代表、朝野久美さん(21)=兵庫県新温泉町=が12日に左胸壁転移性腫瘍(しゅよう)のため亡くなり、14日午前、同町用土220のメモリアルホールフクシマで葬儀が営まれた。

 朝野さんは町立温泉中学バレーボール部で活躍したが、3年生の時に骨肉腫(しゅ)で左足を失った。義足の新調に伴うリハビリ中にシッティングバレーボールと出合い、県新温泉土木事務所職員の仕事と両立しながら実力をつけ、代表の座をつかんだ。

 7月28日に同町役場を訪れ、馬場雅人町長に「金メダルを目標に精いっぱい頑張ります」と決意を語った朝野さん。今月上旬には合宿のため東京に向かう予定だったが、7月末に体調を崩して入院していた。母典子さん(45)は「『北京に行けなくてもいいからゆっくり治そう』と言っても、本人はしっかりした口調で『行きたい』と望んでいたのに……」と話した。【植田憲尚】

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