2008年08月14日(木) 12時00分
食パン好きは“西厚東薄”の不思議(R25)
遅刻する〜! と言って食パンをくわえて走る人…はさすがに見かけませんが、朝食は食パンが定番という方は多いはず。実はこの「食パン」の厚み、関東と関西で好みが分かれているという説が…。
確かに、東京出身の筆者も関西に転勤した当初、売り場で幅をきかせる「5枚切り食パン」の存在に戸惑った経験があります。
では実際に、日本の東西で食パンの切り方や、出荷量の差というのはどれくらいあるのでしょうか。山崎製パンの広報・鶴田氏に伺ってみました。
関西では角型食パンは5枚切りが主流なんでしょうか?
「はい、大半が5枚切り、4枚切りです。こういった傾向は大阪・京都・神戸・岡山などで顕著です。ちなみに、東京を中心とした関東圏では6枚、8枚切りがほとんどで厚切りはごくごく少数しか売れません」
地方を分けて限定販売をしているわけではなく、売れ行きに応じた出荷配分をしているそう。また、厚切りを好むためか、結果的にパンの消費量も関東より関西の方が多く、総務省の家計簿調査によると、一世帯当たりの年間購入量は食パン、その他のパン(菓子パンなど)とも神戸がトップで2位は京都。3位は鳥取ですが、4位大津、5位奈良、さらに和歌山9位、大阪17位と、関西の市町村が上位を占めています。
では、なぜ関西人は厚切りの食パンを好むのでしょうか?
財団法人大阪観光コンベンション協会の「大阪・食の常識集」によると、一番の理由は「厚切りのもっちりとした食感が、関西人好み」なのだそう。確かにお好み焼き、うどんなどもっちりした粉もんグルメを愛する文化が、関西にはあります。外がカリカリ、中がふんわりの厚焼きトースト…これはたこ焼きにも通じる食感ですよね。
ちなみに関西では8枚切りといえばサンドイッチ用がほとんど。8枚切りトーストで育った私としてはちょっと複雑な気分です…。
(R25編集部)
※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです
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