2008年08月13日(水) 12時00分
ところでサッカー選手の移籍金ってどう決まるの?(R25)
15日のブンデスリーガを皮切りに、8月には次々と欧州主要サッカーリーグが開幕する。当然、各クラブは新チームのための戦力補強にご執心。今年も様々な「移籍情報」が飛び交った。そのなかでも気になるのが、レアルマドリードが約165億円の移籍金を提示したと噂されるC・ロナウド(マンチェスターU)。また、すでにデコ(バルセロナ)が約25億円、ロナウジーニョ(同)が約35億円でそれぞれチェルシーとACミランへの移籍を決めるなど、相次ぐビッグニュースに驚きを感じているファンは多いはずだ。
それにしても、100億円とかウン十億円とか、これらの移籍金はどんな基準で決められているのだろう? JFA認定代理人で移籍事情に詳しい仁科佳子さんに聞いた。
「移籍金は、選手がクラブとの複数年契約を破棄するときに発生する違約金と考えるのが基本です。それを獲る側のクラブが肩代わりするのですが、金額は選手の年俸や年齢、残りの契約年数などを加味して放出する側のクラブが設定します。つまりはほとんど“言い値”同然なんですね」
だからC・ロナウドのように、旬のスーパースターには破格の金額が飛び出すわけだ。
「ただ、最近の欧州ではFIFA移籍規約第17条の解釈により、28歳未満は3年、28歳以上だと2年が過ぎると、残り年俸分の違約金さえ支払えば、すぐにでも契約解除を可能とするケースが出てきています。よって、3年以上の長期契約選手の移籍金の高額設定が、難しい状況になりつつあるのです」
実は現在の移籍金の相場は、一部のスターをのぞけば代表クラスの選手でも4〜5億円。ジダンが01年に史上最高額の約84億円を記録して以降、市場は徐々に縮小傾向にあるのだとか。プロの視点では、今季のデコの25億円でも「かなりの高額」なのだ。
派手な数字ばかりと思いきや、意外に堅実な一面もあった欧州移籍市場。さすがのC・ロナウドも、現実的には100億円超えは無理!? 結果のわかる8月末の移籍期限日が待ち遠しい。
(R25編集部)
※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです
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