グルジアとロシア間の戦闘が激化している問題で、北京五輪に参加しているグルジア選手団のチャニシビリ広報官は10日、読売新聞の取材に、五輪からの選手団引き揚げ方針が、同日未明、サアカシビリ大統領の指示により、撤回されたと語った。
広報官は「我々はチーム全員が、少しでも祖国の人々のためになるのだったら帰国しようと決意を固め、準備を終えていた。しかしサアカシビリ大統領から、北京に滞在している大統領夫人を通じ、『北京五輪に残り、スポーツでの戦いを通じて、世界にグルジアの存在を示して欲しい。その方がグルジアの未来のためになる』とのチームへのメッセージが届いた」と明かした。
「五輪のために準備をして来た選手たちには、帰国は難しい選択で、当初涙を流す者もいた。撤回は、彼らにとっては良いことだと思う」と語った。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080809-3758656/news/20080810-OYT1T00225.htm