2008年08月09日(土) 10時00分
【トレンド】フローズンヨーグルト専門店が続々登場! その人気の理由は何?(nikkei TRENDYnet)
暑さ厳しい今年の夏。こんなとき欲しくなるのは、さっぱりさわやかなフローズンヨーグルト。フローズンヨーグルトとは、アイスクリーム風ヨーグルト、もしくは、ヨーグルト味のソフトクリームといった冷菓で、ヘルシーさがうけてアメリカでブームを巻き起こしている。近ごろ日本でも、あちこちでフローズンヨーグルト専門店がオープンし、一気に加熱するフロヨ(フローズンヨーグルト)人気。その理由を解明すべく、新店3店を食べ歩いた。
【詳細画像または表】
フレッシュフルーツにこだわった「PinkSweetBerry」
2008年5月30日に渋谷のBEAMビルにオープンした「PinkSweetBerry(ピンク スイート ベリー)」は、フレッシュフルーツにこだわったトッピングが特徴。店内でカットしたフルーツはいずれも新鮮でみずみずしいおいしさだ。フルーツは定番のイチゴ、キウイ、ゴールデンパイナップル、バナナ、マンゴーに7月はライチとピーチ、8月は巨峰と梨、といったように季節のフルーツが毎月加わる。ベースのフローズンヨーグルトは、シャリッとした食感でさっぱりとした口当たり。酸味がほどよく控えられているので、ヨーグルトが苦手な人にも好評で、さわやかで甘みの少ない味はOLを中心に幅広い層に支持されている。「いかにシンプルに仕上げるかにこだわりました。お酒を飲んだ後に立ち寄ってくださる男性のお客様も多い」とピンク スイート ベリーを運営するエンコントラルの石丸祐美氏。カフェスペースが併設されているので、ゆっくり味わえるのがいい。
お菓子感覚で楽しむポップなフローズンヨーグルトの「Pure Berry」
渋谷109の8階の複合カフェ「SBY」の一角に、同じく今年5月1日にオープンした「Pure Berry(ピュアベリー)」も、シャリシャリとしたさわやかタイプのフローズンヨーグルト。コラーゲンを配合したフローズンヨーグルトは、若い女性に大人気。ここの特徴はトッピングの豊富さ。20種類近いトッピングには、グミやジェリービーンズ、テディベアのクッキーなど、ポップでキュートなものが充実。「流行に敏感な109のお客様は、見た目のかわいさを重視される方が多いので、109ならではの“デコスイーツ”を提案したい。8割のお客様が携帯で写メールを撮られています」とオゾンネットワーク・SBYプロジェクトチームの柴垣麻衣子氏は語る。トッピングの組み合わせで、幾通りもの味わいが作れるのもフローズンヨーグルトの魅力だ。
まるでアイスクリームのようなコクのある「GOLDEN SPOON」
一方、アメリカから上陸した「GOLDEN SPOON(ゴールデンスプーン)」は、日本発のフローズンヨーグルトに比べて、アイスクリームのような濃厚な味わいが特徴。“アイスクリーム好きが愛する“というキャッチフレーズ通り、そのなめらかでクリーミーな口どけは、一般にイメージするフローズンヨーグルトとは一線を画す。“フローズン”というよりも、“ソフト”ヨーグルトという表現が似合う。また、フレーバーも常時15種類と豊富。ピーナッツバターカップ、チョコレートココナッツなど、アメリカらしくリッチな味わいのものが多い。アメリカはここ数年、フローズンヨーグルトブームだが、「アメリカでは濃厚タイプが人気」と、ゴールデンスプーンとライセンス契約を結ぶゴールデンスプーンジャパン企画室の小嶋久美子氏。ゴールデンスプーンは西海岸を中心に90店舗を展開する人気ブランドだ。フレーバーは全50種類あり、その中から季節にあわせて15種類が店頭に並ぶ。日本では、今年3月29日にオープンした六本木店のほかに、湘南江ノ島店、大阪のユニバーサル・シティウォーク大阪店が相次いでオープン。3年内に100店舗の出店を目指している。
トレンド分析 『フローズンヨーグルト』ヒットの理由(ワケ)
これまで冷菓は、乳脂肪の低いラクトアイスやアイスミルクより高脂肪のアイスクリームほど高級とされてきたが、ノンファットで低カロリーでありながら、フレッシュなおいしさで新しいステータスを作り上げたフローズンヨーグルト。いずれも、安定剤を使わないピュアさもヘルシー志向の顧客のニーズと合致している。また、省スペースでオペレーションも簡単なので、低コストで出店できるのも“フロヨブーム”の大きな要因。低カロリーで安心して楽しめるフロヨ人気はまだまだ続きそうだ。
(文/永浜敬子)
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