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2008年08月09日(土) 18時01分

ネットオークション:トラブル相談増える /熊本毎日新聞

 ネットオークションを巡るトラブルの相談が増えている。県消費生活センターには「落札商品が粗悪なものだった」という買い手のトラブルに加え、「送った商品にクレームをつけられる」といった売り手からの相談も寄せられている。
 30代女性はオークションで車を売った。引き渡した翌日に「車体に傷がある」とのクレームを受けたが「キャンセルはしない」とのことだった。ところが約3週間後に「エンジンが故障している。全額返金し、車を引き取りに来い」と迫られたたという。
 一方、20代男性は洋服を3万8千円で落札した。1週間後に「商品を送れなくなった。代金を返金する」と連絡を受けたが、入金の確認はしなかった。約1カ月後に、入金されていなかったことに気付いたが、相手との連絡が取れないという。
 売り手が架空の連絡先を掲載するなど悪質なケースも目立つが、個人間でやり取りするネットオークションは、悪質な訪問販売業者などを取り締まる特別商取引法の対象外のため、救済が難しい。
 消費生活センターは、売り手と買い手の間に業者が入り、商品の発送完了確認後に、業者が買い手から預かった代金を売り手に送金する「エクスローサービス」の利用を勧めている。「商品が届かない」などのトラブル解消につながり、手数料も100円程度と安価な業者が多い。
 ただ、日数がたってからのトラブルを防ぐことはできず、エクスローサービスも万全ではない。同センターは「高額商品の購入、売却はできるだけ相手と対面して判断してほしい」と呼び掛けている。【遠山和宏】

8月9日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080809-00000254-mailo-l43