【ニューヨーク=白川義和】国連安全保障理事会はグルジアの南オセチア自治州情勢について7日深夜から8日にかけて断続的に緊急会合を開いた。
グルジアとロシアが激しく非難しあい、敵対行為停止を求める声明作りは難航している。
チュルキン露国連大使は8日の会合で「南オセチアの村での(グルジアによる)民族浄化が伝えられている」と主張、ロシア軍の進攻を正当化した。
グルジアのアラサニア国連大使は「民族浄化の犯人は(南オセチアの)分離独立派。彼らを支援しているのはロシアだ」と応酬した。米国のハリルザド国連大使は「グルジアの代表は停戦受け入れを表明しているのにロシアは口をつぐんでいる」と述べ、グルジアを支持した。
安保理は即時停戦を求める報道機関向け声明の発表を目指しているが、文案をめぐり米英仏とロシアの対立が続いている。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080809-3758656/news/20080809-OYT1T00561.htm