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2008年08月08日(金) 12時37分

<北京五輪>「パンダ説」も浮上 聖火台は誰が点火?毎日新聞

 開会式を目前にして、中国のメディアや国民の間では、「聖火台に点火するのは誰か」に関心が集まっている。

 候補として早くから名前が挙がっていたのは、今大会の中国のエース的な存在である、バスケットボール男子の姚明と、陸上男子百十メートル障害の劉翔。そして84年ロサンゼルス五輪射撃男子で中国に五輪史上初の金メダルをもたらした許海峰氏の3人だった。

 しかし、姚明と劉翔はすでに中国国内で聖火リレーを走り、姚明は04年アテネ五輪に続き、中国選手団の旗手にも選ばれた。許海峰氏も8日に北京市街で登場の見込み。必然的に可能性が低くなった。

 代わって浮上しているのが何振梁氏、李寧氏、郎平さんらだ。

 国際オリンピック委員会(IOC)委員の何振梁氏は、今大会の招致実現に尽力し、中国内では「北京五輪の父」とも呼ばれている。李寧氏は84年ロサンゼルス五輪体操男子で3個の金メダルを獲得して「体操王子」と呼ばれ、現在は自身の名を冠した中国最大のスポーツ用品メーカーを経営。郎平さんは、ロサンゼルス五輪バレーボール女子金メダルの中心選手で、今大会には米国女子監督として参加する。

 他に、卓球や飛び込みの五輪金メダリストらの名も挙がり、新聞やインターネットでの予想はにぎやか。まるでゲームの様相だ。

 スポーツ関係者ではなく、「四川大地震の被害を乗り越えた子どもではないか」という憶測報道もある。さらには「被災した四川省のパンダでは」と書くメディアも。大会組織委員会は「点火者も点火方法も絶対に秘密」と明かさない。

 答えは8日午後11時過ぎ(日本時間9日午前0時過ぎ)、メーン会場の国家体育場(愛称・鳥の巣)で行われる開会式のクライマックスで明らかになる。【石井朗生】

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