2008年08月07日(木) 16時35分
低価格デジタルビデオカメラは使えるか(オーマイニュース)
「原爆と戦争 宮崎空襲展」の3日目のことだった。今日も戦争体験者の話をビデオカメラに記録することになっていたが、ビデオカメラの調子がおかしい。DVテープがきちんと収まらないだけではなく、「電源をきちんと入れてください」なるメッセージが表示された。それっきりビデオカメラは動かなくなってしまった。さて、どうするか。
家電量販店を回ってみたが、DVDやHDD対応の最新式のビデオカメラが並ぶが、どれも高い。DVテープ対応のビデオカメラでは2万円台のものもあったが、別の店も回ることにした。
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7月27日付けの産経新聞によると、機能を絞り込んだ1万円を切るデジカメが静かなブームだそうだ。また、おもちゃ感覚で撮影できるトイカメラも人気だとのこと。ならば、機能を絞り込んだ低価格のビデオカメラもあるのではないかと、何軒か回ったところで出会うことができた。
exemodeというブランド名で、低価格デジタルカメラおよびデジタルビデオカメラを販売しているエグゼモード株式会社のDV508(1万6800円)という商品である。exemodeのデジタルビデオカメラはほかにも機種があったが、今のところ、ネット配信するサイズである640×480があれば十分なので、なるべく安い機種を探していたら、中古ではあったが4980円。即、購入した。
このDV508の主なスペックは、
・1/1.8型 517万画素CMOSイメージセンサー
・32MBフラッシュメモリ内蔵
・外部記憶媒体:SDメモリーカード(最大2GB)
・保存形式:ASF、AVI(動画)、JPEG Exif2.2(静止画)、WAV(音声)
・動画サイズ:640×480(最大30コマ/秒)、320×240(最大30コマ/秒)
・動画圧縮方式:MPEG-4
・モニタ:2.4インチTFTカラー液晶モニタ
となっている。
これまで動画をネットニュース投稿する際、DVテープだといったんパソコンに取り込む作業をしなければならない。これが時間がかかる。しかも私のパソコンのスペックが低いため、動画を取り込む間、ほかのことがパソコンではできなくなる。しかし、このSDカードを記憶媒体としたDV508は、当然のことだが撮影が終了したら、すぐに編集することができる点が良い。
不満がないわけではない。それは、バッテリーである。 DV508専用のバッテリーと充電器は別売りとなっており、通常は、単3形アルカリ乾電池4本を使用することとなる。バッテリーをオプションで注文すれば済むことだが、乾電池を使用する場合、動画では約3時間20分、静止画では約550枚撮影できる。
また、電源投入後、撮影ボタンを押して撮影が始まるまでのレスポンスが気になるところではある。とっさの撮影には間に合わないかもしれないが、値段を考えれば許せる範囲ではある。
SDカードを挿入すると、動画用のフォルダとは別に、音楽用のフォルダも作られる。おまけの機能ではあるが、MP3プレーヤーとしても使える。また、FMラジオも聞くことができ、録音もできる。ボイスレコーダーとしても使える。
テープを回す駆動系がないので故障することは少ないかとは思うが、今のところ、ネット配信用の動画を撮影するためなら、この低価格デジタルビデオカメラは使える、ということである。
さて、再び、ガンガンと撮影しましょう。
(記者:大谷 憲史)
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