2008年08月03日(日) 02時30分
<川口父刺殺>中3長女「すべてが嫌に、家族殺し自分も」(毎日新聞)
埼玉県川口市で私立中3年の長女(15)が父親(46)を刺殺したとされる事件で、長女が県警の調べに「すべて嫌になった。人に気を使って生きるのに疲れた。家族を殺し、自分も死のうと思った」と話し始めたことが2日分かった。成績が下がり気味だったことや、問題を心の中に抱え込みがちな性格も影響しているとみて慎重に調べを進める。
捜査関係者によると、長女は初めて涙を流し「お父さんを殺して、ごめんなさい」と謝罪。「お父さんが家族を殺す夢を見て、殺そうと思った」とうそをついたと認め、「すべての人間関係が嫌だった。気を使って生きるのに疲れた。自殺すると残った家族が周囲から冷たい目で見られるので、みんな死ぬほうがいいと思った。お父さんを刺した後は放心状態になり、母と弟は殺せなかった」と、母親(49)や弟(12)も殺害するつもりだったことを打ち明けた。
これまでは調べに黙り込むことが多かった。「本当のことを言うと、お母さんや弟につらい思いをさせるから言い出せなかった。家族を恨んだり、憎んだりしていなかった」と話しており、県警はようやく真相を話す心境になったとみている。
長女は7月19日午前3時ごろ、台所の包丁で寝ていた父親の胸を刺して殺害したとして逮捕された。長女の性格について、母親や友人らは「心の内にストレスをため込む性格」と説明している。【浅野翔太郎、小泉大士】
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