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2008年08月01日(金) 00時12分

新国立劇場のオペラ合唱団員、東京地裁は「労働者」と認めず読売新聞

 新国立劇場のオペラに年間を通じて出演する契約を結んだ合唱団員は、労働組合法上の労働者にあたるかどうかが争われた訴訟の判決が31日、東京地裁であり、中西茂裁判長は「合唱団員として契約していても他の音楽活動は自由で、労組法上の労働者とは言えない」という判断を示した。

 そのうえで団体交渉に応ずることを命じた中央労働委員会の救済命令を取り消した。

 訴訟は、1998年から5年間、「新国立劇場合唱団」の団員として年間契約を更新し続けていた女性(59)が2003年に契約が更新されなかったたため、女性が加入する労組が新国立劇場運営財団に団体交渉を申し入れたのが発端。

 同財団がこれを拒否したため、中労委が救済命令を出したが、同財団が命令の取り消しを求めて提訴した。

 判決は、合唱団員は年当初に予定が組まれた公演以外に出演を求められないことから、財団から指揮・命令を受ける「労働者」とは認めなかった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080801-00000000-yom-soci