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2008年07月31日(木) 12時00分

「ファイルが壊れています」って、一体どういうこと?R25

「ファイルが壊れています」。こんなメッセージが表示され、必要なデータが開けないという経験、誰でも一度や二度はあると思います。

そんなとき、友人同士なら「ごめん、もう1回送って〜」と気軽に頼めますが、これが仕事相手だったりすると、再送をお願いするにしても、そんな気軽には頼みづらいもの。とはいえ、自力で修復をしようにも、何をどうしていいのかわかりません。

そこで、ファイルが壊れるとはどういう状態なのかを、データリカバリーの大手・アドバンスデザインの徳竹正夫さんに伺うと…。

「ひと言でいうと“データの一部が欠けている”状態のこと。例えば、JPEGデータには“色”“光”“輪郭”など様々な構成要素があり、それぞれにリンクがついています。PCはそれを認識し、リンク先からそれぞれの要素を取り出してきて1つのデータを表示するわけです。ただ、何らかのアクシデントでリンクが途切れていたりすると、その情報を探せなくなる。それで“ファイル破損”の表示をするのです」

これはリンクの途切れに限った話ではなく、輪郭など、構成要素のデータが破損した場合にも起こり得るそうです。

「データが壊れる要因は様々ですが、基本的にはデータの作成側に原因があることが多い。例えばPCの記録メディアの不調や、不良なセクタ(記録装置)にデータが保存されてしまったケースなどが考えられます。また、PCがフリーズした際に実行中だったデータも破損の危険は高いですね」

たまに起こるZIPファイルが解凍できない現象も、PCの不調による圧縮ミス(または開く側の解凍ミス)で、別のPCを使うと開けることも多いそう。とはいえ、すべてがPCのせいではなく、人為的なミスもあるという。特にUSBメモリを使用した際、保存中、もしくは保存終了後に「ハードウェアの安全な取り外し」のコマンドを選ばずに抜き取る行為は、データ破損につながるので要注意。

「破損データの修復は専門家にとっても難しい作業です。一般の方にはまずできないと思ってください。なので、大切なデータは必ずバックアップを取っておくことをオススメします。メインのPC1ヵ所ではなく、USBメモリやWebサーバなどに保存しておけば、万が一のときの保険になりますしね」

確かに、PCの故障で仕事の大切なデータが破損なんてことが起きたら、目も当てられません。ビジネスにおける人間関係こそ破損すると“修復”が大変ですので、バックアップはこまめに取りましょう!
(R25編集部)

※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです

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