岡山県の外郭団体の2007年度決算で、53団体のうち15団体が赤字となった。県は、財政危機宣言を受けた財政構造改革の一環として、8月下旬に統廃合を含む具体的な見直し案を示す。
当期損失が最も多かったのは、倉敷チボリ公園(倉敷市)を運営するチボリ・ジャパン社(TJ社)で5億6699万円。過去最低の入園者数などが響いた。会計方法の変更に伴い固定資産の過年度分を減価償却した県体育協会が4億1540万円などだった。
2期連続で当期損失を計上したのは、TJ社、県体育協会など8団体。前年度の黒字からの赤字転落は、吉備高原都市サービスなど7団体。黒字転換は8団体だった。累積損失は、TJ社の143億6200万円のほか、5団体が1600万円—3億7000万円を抱えている。