記事登録
2008年07月31日(木) 00時09分

中学校近くで元組幹部射殺 福岡、発砲の組幹部を逮捕中国新聞

 三十日午後四時五十分ごろ、福岡県須恵町上須恵、指定暴力団工藤会の篠崎一雄しのざき・かずお・元幹部(66)が自宅前で拳銃で数発撃たれ、病院に運ばれたが約一時間後に死亡した。篠崎元幹部の知人が発砲した男を取り押さえて粕屋署に引き渡し、同署は殺人未遂などの現行犯で北九州市小倉北区砂津一丁目の同会系組幹部小野朗おの・あきら容疑者(40)を逮捕、回転式拳銃一丁を押収した。容疑を殺人に切り替え捜査する。

 現場の北約百メートルには町立須恵中学校があり、事件後、同校は部活動中の生徒十数人を保護者同伴で帰宅させるなど、付近は一時騒然とした。

 調べでは、小野容疑者はミニバイクで現場に乗り付け、自宅を出ようとした篠崎元幹部に正面から発砲した。再びバイクに乗って逃げたが、篠崎元幹部を乗せるために待機していた知人の車が約百メートル追跡。車を接触させて転倒させ、駆け付けた別の知人が取り押さえた。

 現場は、JR香椎線須恵中央駅の東約五百メートルの住宅街の一角。近くの女性(69)は「パンパンパンという発砲音を三発聞いた。怖くて家を出られない」と不安そうな表情。須恵中二年の男子生徒(13)は「昼すぎまでサッカー部の練習で学校にいたが、こんなに近くで事件があるなんて」と驚いていた。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200807310108.html