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2008年07月31日(木) 00時00分

伊予灘のはえ縄漁で3県合意中国新聞

 山口、大分、愛媛の3県の漁業調整委員会は30日、伊予灘の共通海域で問題になっている大分の浮きはえ縄漁について、操業範囲を狭め、操業期間も制限することで合意し協定を結んだ。9月1日から発効する。

 この海域は3県の漁業者が操業できるが、ここ数年は大分側によるタチウオの浮きはえ縄漁が占有し、周南市粭島のフグはえ縄漁などが事実上、締め出された状態が続いている。このため、フグ漁業者らの不満が高まっていた。

 浮きはえ縄漁は、山口、愛媛両県では禁止されているが、海域内の操業ルールについて具体的な取り決めはなかった。協定では、山口、愛媛両県の漁場を広げるため、浮きはえ縄漁の禁止海域を、両県沿岸の8キロ先から10キロ先に延ばす。また、山口県上関町祝島の西方5キロから愛媛県伊方町佐田岬を結ぶ線の東側の共通海域で、浮きはえ縄漁の操業を2012年末まで月、水、金、日曜日の週4日に限定。13年以降は全面的に禁止する。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200807310038.html