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2008年07月30日(水) 10時33分

<北京五輪>イラクが陸上競技に参加 IOCが処分解除毎日新聞

 【北京・熊田明裕】国際オリンピック委員会(IOC)は30日、政府の人事介入などを理由に一時資格停止処分にしていたイラク・オリンピック委員会(NOCI)の処分を解除し、北京五輪に同国から陸上競技の2選手が参加できることになったと発表した。コーチや役員も派遣できる見通し。これにより北京五輪の参加予定国・地域は205になる。

 IOCは今月23日にNOCIの資格停止を発表、五輪への参加も認めない方針を示していた。IOCの発表などによると、29日にスイス・ローザンヌのIOC本部でイラク政府代表と会い、民主的な手続きによる選挙によって11月末までにNOCIの組織を政府とは独立したものにすることなどを条件に、処分を解除することにしたという。IOCのジャック・ロゲ会長は「イラクの選手たちへの長期的な利益のために、同国政府と合意できたことを称賛したい。北京でイラク国旗を見るのを楽しみにしている」とのコメントを発表した。

 イラク政府は今年5月にNOCIを解散させ、青年スポーツ相がトップの暫定的な新委員会を設置。これがIOCの「五輪運動への不当な政治介入」という判断に至っていた。イラクは当初、ボートや柔道などでの北京五輪への選手派遣を模索していたが、今回の騒動が原因で各競技ごとのエントリー期限に間に合わず、30日が期限の陸上だけが派遣可能になったとみられる。

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