二十九日午後一時半ごろ、愛知県知立市広見二丁目の市立知立中学校の教室に若い男が侵入し、同校教諭の
通報で駆け付けた安城署員が渡り廊下付近で男を発見、刺したことを認めたため、殺人未遂の現行犯で逮捕した。
男は同校の卒業生で知立市のフリーターの少年(18)。調べに「(神谷さんは)かつての担任で、恨みがあった」と供述したといい、同署で動機を詳しく調べている。
調べでは、神谷さんは吹奏楽部顧問で、校舎二階の被服室で生徒と練習中だった。
教室にいた女子生徒(14)によると、練習には約五十人が参加。神谷さんは教室入り口近くでドアに背を向け座っていたところ、少年は無言で突然切り付け、逃げる神谷さんを追い掛けたという。
署員が発見した時、少年は渡り廊下付近に座り込んでおり、血のついた刃渡り約十三センチのナイフが近くに置かれていたという。