2008年07月29日(火) 18時39分
職業訓練法人で補助金不正受給=受講生を水増し、3100万円−山形(時事通信)
山形県新庄市の職業訓練法人新庄職業訓練協会が、受講生を水増しし、国や県からの補助金を不正受給していたことが29日、分かった。県は同協会に対する立ち入り検査の実施や、告訴も検討している。
県雇用労政課によると、同協会が運営する「新庄マイスターカレッジ」は、1999年度から2007年度にかけ、受講者延べ2779人分を水増しして実績を偽り、「山形県認定職業訓練助成事業費補助金」の約3100万円を不正に受給した。2分の1は国からの補助金。事務局の担当者2人が架空の申込書を作成し、実際に受講者がいるように見せていた。
同協会では独立行政法人雇用・能力開発機構と県から受託した事業費などを、帳簿外で管理しており、ここから水増しした受講料を払っていた。簿外経理は02年度から07年度で3078万円。佐藤篤理事長は「協会の予算が立ち行かなくなって、事務担当者が水増しを行った」としている。
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