29日午前6時45分ごろ、北九州市戸畑区中原、新日本製鉄八幡製鉄所構内のコークス工場(第5コークス炉)周辺から出火、消防車27台と消防ヘリコプター1機が消火に当たった。
戸畑署や消防によると、コークス工場の外側にあるガス管の数か所から火の手が上がり、激しい黒煙を噴き上げたが、けが人はなかった。
ガス管内の残留ガスが自然に燃え尽きるのを待つ必要があり、鎮火には約20時間かかる見通し。新日鉄は製鉄所内の高炉への送風を止め、粗鋼生産を一時休止すると発表した。
戸畑署は、高さ約30メートルのベルトコンベヤーが落下し、ガス管を損傷して引火したことが出火原因とみて調べる。
新日鉄によると、コークス工場は3交代制の24時間操業で、出火当時も稼働していたという。火元のコンベヤーは、コークス炉へ石炭を運び入れる装置。
新日鉄八幡製鉄所は戸畑地区、八幡地区を合わせて敷地面積約1000万平方メートル。従業員は約3000人。
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