17人が死傷した東京・秋葉原の無差別殺傷事件の現場交差点に設置されていた献花台が、事件から四十九日が過ぎた28日午前、撤去された。
事件後、遺族や友人、買い物客らがひっきりなしに訪れ、被害者の冥福(めいふく)を祈った献花台。設置した千代田区によると、これまでに約8000本の花束と1万1000本以上の飲み物などが供えられたという。
撤去作業は午前9時20分から始まり、石川雅己区長や電気街の店長らが最後の献花をして黙とうした。石川区長は「この地で2度とこうした事件が起きないよう努力することを誓いました」と話した。
献花台の撤去で悲惨な事件の現場だったことを示すものはなくなるが、事件後に中止された歩行者天国再開のめどは立っていない。石川区長は「再開するかどうかは、お盆明けに第三者を交えた検討会を設置して検討したい」と述べた。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080608-2810266/news/20080728-OYT1T00289.htm