2008年07月26日(土) 10時00分
【トレンド】八景島シーパラダイスで、幻想的なイワシのイリュージョンが大人気(nikkei TRENDYnet)
八景島シーパラダイスで、2008年5月8日からスタートした「イワシイリュージョン」が好評。約1万5000尾ものマイワシが大群泳を繰り広げる、迫力のパフォーマンスだ。
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アクアミュージアム(水族館)の中にある411トンの大型水槽「大海原のいとなみ水槽」には、マイワシとアオリイカ、体長3mを超える巨大なサメ・シロワニが一緒に泳いでいる。飼育係の名倉文彦氏によると、イワシだけを飼育しているケースは多いが、こうした他の種類の生物と共生し、一つの生態系を作る飼育は珍しいのだそうだ。
外敵のアオリイカと同居させてイワシ本来の姿を再現
マイワシをエサにするアオリイカと、そのアオリイカをエサにするシロワニが同居することで、捕食者のいる緊張感からか、イワシだけを単独飼育していたときよりも1.5倍長生きするようになったという。
「自然界では外敵から身を守るために、イワシは大きな群れをつくって生活しています。しかし水槽で単独で飼育すると、身を守る必要がなく、群れを作らなくなってしまいます。そこで外敵であるアオリイカと同居させて、イワシ本来の姿を再現しました。また、イワシは一匹がある方向に向きを変えれば、それに次々に追従して泳ぐ性格があります」と名倉氏。
イワシイリュージョンは、このイワシの習性を活用した試みだ。以前は粉末状のエサを水面にまいていたが、水分を含ませた団子状のエサに変えてみた。すると普段は水面近くをドーナッツ状にぐるぐると群れで泳いでいるマイワシが、エサを求めて水中の深いところに潜り、しかも群れが様々に形を変えるようになったのだ。
変幻自在に姿を変えるマイワシの群れ
実際に、イワシイリュージョンを見学してみた。時間前から水槽の前には大きな人だかりができ、人気の高さを物語る。照明が落とされ、スポットライトが水槽を照らし、幻想的な音楽が流れてきた。ライトにマイワシの銀色のウロコが反射して、とても美しい。
すると、大きな群れがまるで竜巻のような形に変化した。エサが底に投下されたのだ。その塊の中を悠々と泳ぐシロワニ。するとそれを避けるように、マイワシの群れが様々に形を変える。その姿はときに丸いボールのようになったり、オーロラのようにカーテン状になったりと変幻自在だ。
また、マイワシがエサに意識が集中しているときは、アオリイカにとっても絶好の捕食タイムだ。アオリイカから逃げようとして、カーテン状にゆらいでいた群れが一斉に弾ける。そしてまた、エサを求めて群れをつくる。
15周年を迎えた八景島シーパラダイス、様々なイベントを開催
ライトの光にキラキラ反射するマイワシの乱舞はためいきが出るほどに美しく、まるで大きな生物が動いているかのような不思議な動きは迫力満点だ。平日は1日2回のイベントだが、夏休み期間(7月19日〜8月31日)は1日4回と楽しみが増える。
そのほかにも、15周年を迎えた八景島シーパラダイスでは、この夏に様々なイベントが開催される。「海の動物たち」「光」「水しぶき」をテーマに、シロイルカの水吹きパフォーマンスやクジラやイルカの「スプラッシュジャンプ」、ライティングされたプールで、シロイルカ、バンドウイルカ、カマイルカ、オキゴンドウの4種、10頭の夜限定のショーなど盛りだくさんの内容だ。
・イワシイリュージョン アクアミュージアム3階・開催時間 11:00〜、13:30〜、15:30〜、18:00〜の4回(7月19日〜8月31日)・9月以降の開催時間は季節により異なる
(文/永浜敬子)
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