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2008年07月26日(土) 13時01分

東京・八王子の女性2人殺傷:斉木さん告別式、早すぎる死に涙 /栃木毎日新聞

 ◇参列者、容疑者に怒り
 「まだこれからなのに、今死ぬなんて早すぎる」——。出棺を見守る参列者の列からはすすり泣く声が聞こえ、涙をぬぐう友人らの姿が目立った。
 東京都八王子市の駅ビルで起きた無差別殺傷事件。犠牲となった中央大文学部4年、斉木愛(まな)さん(22)=同市打越町=の告別式は25日午前、実家のある宇都宮市の斎場で営まれ、多くの親族や友人らが弔問に訪れた。
 参列者によると、白とピンクの花で埋め尽くされた祭壇の中央には、ぬいぐるみを抱いた笑顔の愛さんの遺影が飾られていたという。喪主を務めた愛さんの兄は「妹が多くの人に愛されていたことに改めて気付いた」とあいさつ。また、大学の友人の女性は「これからも愛ちゃんのことがずっと大好きだよ」と話したという。
 斉木さん一家と家族ぐるみで付き合いがあったという女性(52)は、「どこにこの怒りをぶつければいいのか……」と声を震わせた。小中学校の同級生の男性(22)は「楽しかった思い出が今でも鮮明によみがえる」と話し、菅野容疑者について「謝罪の言葉もなく許せない」と怒りをあらわにした。【吉村周平】

7月26日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080726-00000093-mailo-l09