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2008年07月25日(金) 15時30分

大統領選より熱い!? 米国「もう一つの選挙戦」COURRiER Japon + hitomedia

米国では、大統領選と並行して、全国党大会に出席するための「代議員選挙」が過熱している。党大会は、民主・共和両党の正副大統領候補を選出する今夏最大のイベントだ。
民主党の場合、代議員の仕事は3日間だけ。コロラド州デンバーまで自腹で行き、党大会で拍手喝采し、支持する大統領候補にきちんと投票をする。ただそれだけなのだが、今年は何千もの人が立候補した。
党大会に参加するには、郡や州などを勝ち抜いていかなければならず、食うか食われるかの死闘が展開される。
代議員の正確な候補者数は不明だが、コロラド州では5月、民主党の代議員48名の枠に約2000人が立候補。ワシントン州でも、51名の枠に約1700人が立候補した。両州とも2004年の候補者数は数百人規模だったというから、今回の民主党大会の過熱ぶりがよくわかる。
「まるで自分が政治家に立候補しているみたいです」と、ある代議員立候補者は語る。
選出方法やスケジュールは州ごとに異なる。また、候補者には政策的な違いがあるわけではないので、“選挙”では自分がいかに大統領候補のために時間と労力を注いでいるかをアピールする。たとえば、大統領候補の選挙資金を集めるために詩のコンクールを開催したり、料理のレシピ本を配ったりするのだ。
ただ、デンバーまでの旅費と宿泊費だけで数千ドルかかってしまうこともあるため、各候補者はネットやメールなどを駆使して、お金のかからない“選挙キャンペーン”を展開している。
イラク戦争や経済状況への不満が、党大会への動員数を押し上げる要因になっていることは間違いない。だがそれ以上に、政治史に残る瞬間を見届けたいと考える候補者が多いようだ。
前出の代議員候補者は語る。
「歴史が動く瞬間になるのは間違いありません。大会に参加できれば、孫たちにいい土産話ができますからね」

ウォール・ストリート・ジャーナル(USA)より

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080725-00000000-cou-int