▽岩手で震度6強
岩手県沿岸北部で震度6強。青森では震度6弱。
▽マグニチュードは6・8
気象庁によると、岩手県沿岸北部で震度6強を観測した地震の規模はマグニチュード(M)6・8と推定される。津波の恐れはないとしている。
▽震源の深さは120キロ
気象庁によると、震源地は岩手県沿岸北部で、北緯39・7度、東経141・7度。震源の深さは約120キロ。
▽警察署の棚のコップ落ちる
青森県警によると、同県三戸町の三戸署の署内では、棚から物が落ちたり、コップが落ちたりした。
▽気象庁が会見
岩手県沿岸北部の地震で、気象庁は二十四日午前二時から記者会見する。
▽テレビが棚から落下
岩手県警によると、同県岩泉町の岩泉署内では、キャビネットからテレビ一台が落ちた。
▽新幹線に影響なし
岩手県で震度6強を記録した地震で、既に運行を終えていた東北新幹線の列車に影響はなかった。JR東日本は施設設備の安全点検を始めた。
▽首相官邸に対策室設置
政府は二十四日未明、岩手県で震度6強を観測する地震があったことを受け、首相官邸の危機管理センターに対策室を設置した。
▽女川、東通原発は通常運転
東北電力によると、宮城県の女川原発と、青森県の東通原発は通常通り運転している。
▽高速道路で通行止め
日本道路交通情報センターによると、高速道路では施設の安全点検のため、東北、八戸、釜石、秋田道などが通行止め。道路の倒壊など大きな被害は二十四日午前一時現在、確認されていないという。
▽三沢市で女性負傷
青森県三沢市消防本部によると、同市織笠二丁目で七十代の女性が自宅の階段で転倒、骨折の疑いがあり病院に搬送された。
▽数人が軽傷
青森労災病院の対策室によると、地震で市民数人が搬送されているが、いずれも軽傷。
▽岩手県が対策本部
岩手・青森の地震で、岩手県は二十四日、達増拓也知事を本部長とする対策本部を立ち上げた。
▽1人がガス中毒
総務省消防庁によると、地震によりガス中毒になった人が一人いるという。
▽八戸市内で火災との通報
八戸市消防本部によると、地震発生後の二十四日、市内で火災が発生しているとの通報があり、消防車が出動し状況を確認している。
▽青函トンネル内で北斗星が待機
JR北海道によると、青函トンネル内を走行中だった札幌発上野行き寝台特急北斗星2号が、地震による青森県側の状況確認のため、トンネル内で停車、待機している。
▽岩手、青森で停電
東北電力コールセンター(仙台市)によると、岩手県内と青森県八戸市の広い範囲で停電した。
▽岩手で女性1人が救急搬送
岩手県によると、地震の影響で田野畑村の女性一人が救急搬送された。詳細は不明。
▽陸自派遣
陸上自衛隊は二十四日午前一時ごろ、岩手県知事の災害派遣要請を受け、地震現場にヘリコプターを派遣した。
▽再処理工場に異常なし
青森県六ケ所村の日本原燃によると、使用済み核燃料再処理工場などの核燃料サイクル施設には異常はなく、放射能漏れもないという。
▽奥州市で火災の情報
警察庁によると、岩手県奥州市で火災が発生しているとの情報がある。また同県宮古市で落石との情報があるが、人的被害については確認できていない。
▽八戸市の火災は鎮火
八戸市によると、同市内の火災は鎮火し、けが人はいないとみられる。
▽八戸市民病院で軽傷十人
八戸市民病院によると、十人以上が来院し、いずれも軽傷。
▽宮城県内で2人病院搬送
宮城県大崎市の消防によると、地震により同県美里町で男性一人が転倒してけがをしたほか、大崎市で男性一人が具合が悪くなり病院に運ばれた。
▽住民がたんすの下敷き
岩手県に入った連絡によると、同県山田町の住民がたんすの下敷きになっているという。
▽破片で軽傷
岩手県北上地区消防組合消防本部によると、北上市内の四十四歳の男性が自宅で落下したガラスのコップの破片で右足小指に軽傷を負った。
▽岩手で落石や土砂崩れの情報
岩手県によると、岩泉土木事務所に住民から落石や土砂崩れが起きたという連絡が入っているという。
▽ビル壁崩落、けが人なし
岩手県警一関署によると、一関市内で、駅前の看板が倒れたり、ビルの外壁が崩落した。いずれもけが人はないという。
▽秋田で2人軽傷
秋田県によると、仙北市の女性(77)とにかほ市の女性(60)がベッドから落ちるなどして軽傷。
▽たんすにあたりけが
青森県三戸町役場によると、六十九歳の女性が自宅で倒れてきたたんすに当たりけがをした。
▽早期の状況把握指示
防衛省によると、福田康夫首相は二十四日未明、岩手県沿岸北部の地震を受け、被害状況の早期把握と迅速な広報、被災者救助に全力を挙げるよう関係省庁に指示した。
▽仙台でエレベーターに閉じ込められる
仙台市消防局によると、仙台市青葉区一番町にあるビルのエレベーターが停止し、中に女性一人が閉じ込められているもよう。
▽震源深く、揺れの範囲広い
溝上恵東京大名誉教授の話 震源の深さから考えると、陸側のプレートの下に沈み込んでいる太平洋プレートとの境界か、太平洋プレートの内部で起きた地震と考えられる。地下の深い場所で起きる「深発地震」の特徴で、沿岸部から内陸に広い範囲で揺れが広がったとみられ、震源の真上では揺れが強かったと考えられる。今後、被害状況の情報を詳しく集めて、余震に気をつけなければならない。