2008年07月24日(木) 12時15分
開邦高の生徒6人が初のグループ展−おきなわ時間美術館で(那覇経済新聞)
那覇・栄町市場内のアート系NPO法人「前島アートセンター」が運営する「おきなわ時間美術館」(那覇市安里、TEL 098-885-9371)で7月19日より、開邦高等学校芸術科美術コース3年生らによるグループ展「浮寝鳥(うきねどり)のすむところ」が開催されている。主催は、泉川のはなさん、嘉数奈珠さん、平田れいのさん、北見彩さん、宮里紘規さん、伊知地七絵さんの6人でつくる「相生(あいおい)」で、初めての開催となる。
テーマの「浮寝鳥」は水鳥が湖面に浮かんだまま眠る習性をいい、「その様子はのんびりしているようでいて不安定。ちょうど高校生活の終わりを過ごす私たちと重なる」(泉さん)ということから名付けたという。
展示作品は、授業とは別に日ごろ描きためたもので、「気のおもむくまま、自由に描いた心の風景」(泉川さん)。メンバーそれぞれが3〜10作品を出展、計50作品を展示する。油彩、アクリル、パステル、ペン、クレヨン、鉛筆と、さまざまな技法を用い、抽象、具象、人物、静物などそれぞれ個性あふれる作品に仕上げた。作品には、題名や作品に対する思いをつづったプレートも添えた。
会場では、メンバーのほか5人の同級生が参加した「手描きポストカード」(50円)も販売する。同級生や卒業生のほか、市場の人たちも多く訪れ、反応は上々だという。
「前から展示会をやりたかった。前島アートセンターをはじめ、いろいろな人の出会いがあり実現することができた。人との出会い気持ちを大切にしながら、これからも絵を描いていきたい」(泉川さん)、「こうした場所でグループ展ができて幸せ。これから絵を描いていく中で新しい一歩となった」(嘉数さん)、「いつか画家になった時に、『初めての展示会は?』と聞かれたら、このグループ展だと胸を張って言いたい」(平田さん)、「10月に卒業作品があり忙しい時期だが、学校以外の活動も続けていきたい。社会への関わりを通して作品作りに生かしていきたい」(北見さん)と、それぞれ今後の抱負を語った。
開催時間は13時〜18時。入場無料。今月31日まで。
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