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2008年07月24日(木) 08時01分

「震度6」また東北 「前回より大きい揺れ」産経新聞

 また東北を強い揺れの地震が襲った。24日未明に発生した岩手県沿岸北部を震源地とする地震。東北地方では6月14日朝に同県内陸南部を震源とする強い地震が発生したばかり。今回最も強い震度6強を観測した同県洋野町の関係者は「前回の地震より大きい揺れだった」と証言しており、人的被害が心配される。

 震度6強を観測した洋野町役場の警備員、一本松一男さん(56)は「机の上に置いてある物が大きく揺れたが、下に落ちるほどではなかった。揺れは横揺れで1分ほど続いた。立っていられないほどの揺れではなかった。庁舎内の窓ガラスなどに被害はない。電気もついている。外の街灯も点灯している。職員5〜6人が車で役場に駆けつけ、情報収集を急いでいる」と冷静に話した。ただ「前回の地震よりは明らかに大きい揺れだった。詳しい被害の状況はわからない」と語った。

 盛岡市の岩手県庁は県内で震度6を観測したことから、自動的に職員が登庁することになる防災態勢をとった。達増拓也知事と連絡をとり、災害対策本部を立ち上げた。庁内の総合防災室に駆けつけた職員の1人は「自宅にいて1分ぐらい横揺れがあった。自主的に登庁した。大事にならなければよいのだが…」と話した。

 震度6弱だった青森県八戸市では激しい横揺れが続いたという。八戸市防災安全推進室の男性職員(41)は自宅で地震に遭遇。「かなり激しい横揺れだった。家の食器棚が割れ、食器が床に散乱した。自宅の玄関ドアも閉まらなくなった」と話した。その後、市役所に出勤した。市役所にいた男性警備員は「かなり激しい揺れが10秒程度あった」と興奮気味に語った。

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